都道府県や市町村に設置されている福祉事務所で働く際に要求される資格の中に、社会福祉主事というものがあるのをご存知だろうか。
任用資格とは、特定の職業に任用されるための資格であり、この資格がなければ社会福祉主事として働くことはできない。

福祉事務所に就職して社会福祉主事になると、社会福祉法に基づきケースワーカーとして活躍できる。
また、社会福祉主事の資格があれば、他にも民間の老人福祉施設や障害者施設で生活相談員として働くことも可能だ。

ちなみに、社会福祉主事の資格を取得するためには、大学や短大で厚生労働大臣の指定する社会福祉に関する科目を3科目以上修めて卒業する方法がある。
また、厚生労働大臣が指定した専門学校に入学して、22科目1500時間の過程を修了すれば社会福祉主事の資格を得ることができ、学校卒業後に受け取る成績証明書や卒業証明書、あるいは資格証明書によって社会福祉主事の有資格者であることが証明できる。

それから、1年間の学費については、国公立の4年制大学で約65~110万円、私立の4年制大学で約115~200万円、短大で約95~145万円くらいが相場だ。
ただし、学部に関係なく指定した科目を履修すれば良いので、学費に大きな違いが出る可能性も否めない。
専門学校においても、年間の学費は約55~135万円程度かかり、やはり学校によって金額に開きはある。
そのため、少しでも学費を安く抑えたいならば、通信教育で1年間の資格認定通信課程を修了する方法や都道府県等で開かれている19科目279時間の講習会を修了するという方法をおすすめしたい。